パラパラ読みのすすめ。型にハマっている人・読書の速度を上げたい人へ。(「インプット大全」より)
精神科医の樺沢紫苑先生の「インプット大全」から学んだ内容について投稿する。
と言いつつも、実は私、まだこの本をちゃんと全て読んだ訳ではない。
目次に目を通し、本文をさら~っと流し読みして、気になった部分をいくつか精読してみた、という段階である。
私は、おそらく本を読むスピードが遅い方だと思う。そもそも読書家では無く、1か月に1冊読めばまずまず、といった感じだ。
読み方もいたって普通で、最初のページから最後のページまで、順を追って読む。
1冊をちゃんと読み切らないと次の本に移らないので、積読本も増えてきている。
そんな私であるが、5日前に表題の「インプット大全」を入手したため、1ページ目から順に読んでいった。
・インプットとアウトプットの黄金比は3:7。
・アウトプット前提にインプットすると、圧倒的に記憶に残りやすくなる。
・月10冊本を読むより、月3冊+アウトプットの方が、成長しやすい。
ふむふむなるほど。
ここまで読んだだけでも、「アウトプットする」という観点を持っていなかった私にとっては、中々衝撃的で感心した。
しかし、同時に次の疑問が生じた。
「1冊の本を読むのに約1か月かかる亀のような私がアウトプットまでしたら、全く進まなくなるのではないか?」
そんな読者の不安を樺沢先生は見抜いていたのか、58ページ目に次のような旨が書かれていた。
・効率よく読むために、まずは「パラパラ読み」で本の全体像を把握する。
・順番に読んでいくのは「小説」には適しているが、「ビジネス書」「実用書」の場合は効率が悪い。
・その本を買った目的を明確化→目次を見て興味のある項目をピックアップ→パラパラ読み→各章のまとめに注意しながら内容を把握、というステップを踏むと良い。
・・・なるほど!!!
既にこのような方法を実践している方は「なんだ大したことないじゃないか」と思われただろうが、私にとってこの読み方は正に革命的であった。
私は「規則正しく、順序良く」物事を進めることが大好きな人間である。
新しいゲームを買っても、まずは付属の説明書を最初から最後まで順に読んでからプレイするといった幼少期を過ごし、大人になってもそれは変わらなかった。
そんな私にとって、「買った本を精読せずにとりあえずパラパラ読んでみる」という発想は枠外であったため、それによって得られるであろう効果に期待し、思わずワクワクウズウズした。
早速、それまで1ページ目から順に読んでいた「インプット大全」を閉じ、まずこの本を買った目的を頭の中で明確化してみた。
「インプットをより速く、より効果的に行えるようになりたい。得られた時間でもっと多くの本を読み、教養を身につけてカッコイイ大人になりたい。」
次に、人生で初めて、ちゃんと目次を読んでみた。
1ページ目から順に読むことが大好きな私だが、目次だけはいつもすっ飛ばしていた。
「順に読んでいけば自然と目次の表題も出てくるため、読む必要が無い」と考えていたためだ。
しかしどうだろう、いざ目次を読んでみると、自分が興味を持つトピックと、そこまで惹かれないトピックが明確化され、変な話これだけでも1冊読み切ってしまったかのような謎の充足感を感じた。
そして、いよいよパラパラ読みを開始した。
ありがたいことに重要な文言は色付けされていたため、今までにない凄まじい速度で読み進めることができ、あっという間に全ページ読破してしまった。
おそらく、パラパラ読みを実践しやすい構成にしてくれているのであろう(樺沢先生ありがとうございます)。
途中強く興味を持ったページについては精読し、なんとなく頭に入れたところでどんどん読み進めていった。これは速い。
これであれば、(その時点での)自分に合わない本は早めに見切りをつけることができるし、積読本もとりあえずどんどん読んでいける。
読書に対するハードルがぐんと下がったのを感じた。
もちろん上記の読み方だけでは本の内容が頭の中を通過しただけで、インプット〔脳の中に情報が入り(IN)、情報が置かれる(PUT)〕されたことにはおそらくならない。
ここからアウトプットすることで、本当の意味でインプットされるようだ。
私は完璧主義の傾向があるため、今までであれば「内容を全て把握してからまとめてアウトプットしよう」と考えていただろう。
まだちゃんと読み切っていない本の内容を記事にするなど、中途半端な行為に感じてもっての他であった。
しかし、アウトプットがインプットを強化する目的で行われるのだとすると、自分が何かを学び取り「これは是非記憶に定着させたい!」と思った瞬間にアウトプットしてしまうのが、最も効果的なタイミングなのではないだろうか。
そう思い、今までの自分からすると「実に中途半端な状態」で、本投稿を行っているところである。
これは私にとって、今まで心に纏わりついていた分厚い殻をエイヤとぶち破った瞬間であった。
「良い記事書くねぇ」と褒められたいがためにアウトプットするのではない。
インプットのために、とりあえずアウトプットしちゃう、のである。
「インプット大全」から学び取れることはまだまだ多いと思うので、その度にどんどん気軽にアウトプットしていこうと思う。